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     幻の「こそば」を使用したざる蕎麦。

 ご年配の方は、ときどき「私が若いころに食べた昔の蕎麦は、今よりもっとおいしかった」と、お話しなさいます。おっしゃる通り今の蕎麦と昔の蕎麦は、味が違うのです。
『こそば亭』の蕎麦は、昔から妙高山麓で栽培され続けてきた「こそば」や「妙高在来蕎麦」を使用しております。妙高山麓だけに、わずかに残る貴重なソバなのです。

 昭和30年代には、まだ全国で、これに類似したソバはたくさん栽培されていたのですが、その後、品種改良されたソバにとってかわられ、今ではほとんど絶滅に近い状態になってしまいました。

 品種改良されたソバは、「こそば」より粒が大きくて収穫量が多いため、同じ面積の畑で栽培しても、たくさん穫れます。だから農家は皆さん、改良品種を栽培するようになりました。でも、どちらのほうがおいしいかというと、その答えは、昔の蕎麦の味をご存知の、ご年配の方の言葉でわかります。

 農家の方に、大切に育てていただいた「こそば」を、『こそば亭』では自然の風で、ていねいに乾燥し、石臼をゆっくり回して製粉します。
 そこに、この地方の里山に自生する「オヤマボクチ」という植物の繊維を、わずかに入れて手打ちします。こうすると、おいしい味はそのままに、食感だけをコントロールできるのです。
 これが妙高山麓の、伝統的な食文化です。こそば亭の「ざるそば」の味は、豊かな自然に守られてきた、昔ながらの本当のそばのおいしさなのです。

 妙高山麓の谷間の奥深くで、ひっそりと生き残っている、昔ながら「こそば」のおいしさを、どうぞお楽しみください

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